楽器の貸与とmaintenance ― 2016年09月19日 20:42

 
 音楽家たち、特にクラシックの音楽家に「今、音楽の分野で一番大変なのはどんなことでしょう?」と聞いてみると、いつも「楽器の値段が高く、とても演奏家が個人レヴェルで手に入れるのは大変」との答えが返ってくると。

 そこで、日本楽器財団に塩見和子氏が招かれ、楽器を購入し貸与する事業をスタートさせることになった由。そして、maintenanceや、修理、保険も財団が支払っているとのことです。

 今では、どのくらいの価値のあるものかはわかりませんが、以前仕事をしているときに、ある演奏家のお手伝いをしたことがありました。

 正確に言うと、私の仕事は、通訳&ステージマネージャー。
このヴァイオリニストさんが、ピアノの伴奏者に「若き日にハイフェッツに見出され、彼のリサイタルで、地球を6周した」という、ピアニストさんをお願いしたのです。お二人とも当時はLondon在住で、ピアニスト氏はかなりのお歳でしたが、リハーサルの後に、お人払いをして、「洋子のためにショパン弾く」と、小さな演奏会を開いてくださいました。

 お二人とも旅慣れたもので、特にヴァイオリンの方は、(多分)かなりのお値段のStradivariusを新幹線の網棚に乗せて、居眠り。

 私は気難しいピアニストさんに気を遣い、網棚のヴァイオリンからも目が離せませんでしたが、今では、懐かしい思い出です。

=日本音楽財団が最初に購入することができた楽器は、弦楽器コレクターの最大の夢、StradivariusのPaganini Quartetとのことです=