時が遡った一日。2017年09月06日 21:41

 
 私の幼稚園以前からのお友達のお母様が、98歳でお亡くなりになりました。ご葬儀は家族葬でとのことでしたので、お花を持ってお線香を手向けに、お伺いをさせていただきました。

 想い出は小さい頃のことが多く、懐かしい写真をたくさ見せていただき、お正月にご近所がみんな晴れ着をきての集合写真があり、良い時代でした。そしてその中に、弟を抱いた父(私が父と最後に会ったのは18歳で、父の写真は一枚もありません)と、母が写っていました。一瞬、涙がでそうに・・・。

 子供の頃の私の姿は、どれも精一杯、優等生らしき顔をして、背筋はピンと伸ばしていてます。髪は毎朝母がリボンをつけてくれ、洋服も母の手作りで、靴は黒い革靴。お友達は、それぞれ自由なスタイルで写っているのに。

 今、客観的にそれらを見ると、痛々しいくらいの、良い子ぶりです。きっといつも「母が望む子供」でいようと、私なりに努力をしていたのでしょうね。
 
 そして「あ、これはまだ見ていなかった」と何気なく手にしたアルバムに、な、なんと「初恋の人」と一緒の写真がありました!もちろん私とふたりきりではなく、お友達のお兄様なので、数人と一緒です。

 その初恋のひとは、当時早稲田の理工学部で、IBMに就職が決まっていらして、10進法ではない、数字の法則を教えていただきました。実はみんなにはナイショで、数学を教えていただいていたのです。そのために、あまり得意ではなかった数学を、私なりにかなり勉強をしたものです。教えていただくには、ある程度のところまで理解をしていないといけませんから。

 acoustic pianoの世界からdegital pianoの開発の仕事になったときに、初めて、あのときに教えていただいたコンピュータの話とつながりました。
もう、55年の月日が過ぎましたが、ちょっと大げさに言うと、「一日たりとも忘れたことのないひと」です。

 アルバムから丁寧にその写真を剥がして、いただいてきました。
一気に、乙女の心!?です。もう一度、一度でいいから会いたい・・・。

=さすが田園調布です。その友人のお宅のちかくに、こんな素敵なイタリアンのレストランがあり、ご馳走になってしまいました。お店の名前はこのイタリアのタイルが表しているように、UN CANE UN GATTO、つまり「犬と猫」とのことです。=

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