やっぱり師匠は凄かった!2022年09月02日 13:36

 
 Bangkokよりも暑く感じられた今年の夏は、最悪!「この夏は越えられないでしょう」と獣医さんに言われたほろは、昨年の夏も今年の夏も無事に越えました。

 と、言うと「良かったね」となるのですが、毎朝4時に起こされ、一日中「フード!」の要求をしています。お腹が弱いので、食事の量を減らして、その代わり回数を増やしているのですが・・・。ペットを飼っていると言うよりも、動物園の飼育係のような気持ちです。

 夫は、私のコンサート行きは気落ち良く出してくれるのですが、その日の夜になると、もう覚えていないようです。夕食の支度どきになっても、私が帰って来ない、携帯も通じない・・・。

 こんな毎日を忘れさせてくれるくらい、昨年のショパンコンクールの優勝者、ブルース・リュウの師匠、ダン・タイソンのリサイタルは、最後のアンコールを含めてのプログラムの構成から、もちろん演奏まで、完璧なリサイタルでした。

 本来は、一月の予定でしたが、コロナのために中止となりました。きっと今年はこの時のリサイタルがあると思い、チケットはそのまま持っていました。

 2022年8月30日 紀尾井ホールでのプログラムは〜

・J.S.バッハ:フェインベルク編:
 オルガン・ソナタ ハ長調 BWV529より ラルゴ イ短調
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 KV331
 「トルコ行 進曲付き」
  第1楽章 主題と変奏:アンダンテ・グラッツィオーソ 
  第2楽章   メヌエット 第3楽章 トルコ風
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 op.109  
 第1楽章 ホ長調 第2楽章 ホ短調 第3楽章 主題と変奏:ホ長調
           ~休憩~
・ショパン:ポロネーズ 第4番 ハ短調 op.40-2
      4つのマズルカ op.24
      3つのワルツ ヘ短調 op.70-2  イ短調(遺作)
      変イ長調 op.3 4-1「華麗なる円舞曲」
      3つのエコセーズ op.72-3
 タランテラ 変イ長調 op.43
 英雄ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53
 
(アンコール)ドビュッシー:
 前奏曲 第1集より 第11曲「パックの踊り」
 前奏曲 第2集より 第6曲「風変わりなラヴィーヌ将軍」

=写真は、演奏中以外は、いつも柔和な笑顔のダン・タイソン。ベトナムのハノイ市生まれの氏が、初めてアジア人として、ショパンコンクールで優勝をし、特別賞も得たのは1980年のことです。=

ジャン・チャクムル ピアノリサイタル2022年09月05日 12:08

  
 彼を知ったのは、NHKBSの早朝の音楽番組「クラシック倶楽部」でした。まぁ、何という繊細な演奏、そしてちょっとはにかんだ笑顔が、女の子のように可愛い男の子という印象でした。。

 ミューザ川崎アフタヌーンコンサート後半の1回目は、このトルコの青年のリサイタルでした。タイトルが「詩情」とあり、その言葉が納得の涼やかなショパン。そして初めて聴いた、ルーマニアの作曲家のピアのソナタは圧巻!でした。

 最初のモーツアルトは、ピアノを勉強する人は必ずレッスンで弾く曲です。弾き始めのアルペジオに「あれ?選曲が変わった?」と一瞬思ったのですが、これは彼の即興だったようです。

 最後のルーマニアの作曲家「エネスコ・ピアのソナタ」は初めて聞きましたが、表現する言葉が見つからないほどの演奏と、美しいメロディでした。
この曲を含むCD「国境なきピアノ曲」も、とても興味が湧きました。iPadを持って登場しましたが、これも初めてのことです。

 連打音が素晴らしいので、会場のリヴァーブが少々長いことが残念!
今度は、他のホールで彼の演奏を聴いてみたいと思った次第です。

 9月4日(日曜日)のプログラムは〜
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330
・シューベルト:ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D845
         ~休憩~
・ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 op.29
・ショパン:4つのマズルカ op.24
  Ⅰト短調 Ⅱハ長調 Ⅲ変イ長調 Ⅳ変ロ短調
・ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 op.51
・ショパン:スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 op.39
・ジョルジェ・エネスコ:ピアノ・ソナタ 第3番 ニ長調 op.24-3

(アンコール)
・ショパン:華麗なる大円舞曲 変ホ長調 op.18
・シューベルト:即興曲集 D935 より 第2番 変イ長調

=写真は、この日のプログラムの表紙からです。=

久しぶりの東京駅2022年09月14日 13:54

 
 コロナ禍以来、ほろの散歩もなくなり、お箏のボランティアで小学校に「お箏のセンセイ」として東京の西、多摩市から東の墨田区まで出かけることもなくなり・・・。

 毎日朝の4時頃にほろに起こされ、そこから老犬と老人の世話の毎日で、時々「もぉぉ、だめ!」となります。でも逃げ出すことはできません。認知症の夫は、知り合った頃の面影が日毎に消えて行き、最近は、身寄りのない親戚のおじーさんのお世話をしている、と考えるようにしています。

 こんな毎日でも、たまーに楽しい一日があります。昨日がそんな日でした。もう45年にもなる友人と、久しぶりのランチでした。友人が選んでくださった、東京駅前新丸ビル5Fの「メゾン バルザック」。

 佃のタワーマンションに住んでいた頃は、仕事で新幹線での移動もあり、また歩いても行ける距離なので、この辺りは馴染みのある土地だったのですが、聖蹟桜ヶ丘に住んでからは、本当に久しぶりで、「東京に来た」と言う気持ちになりました。

 そして、友人と会った最初の言葉が「少しお痩せになった?」と。ふっふっふ・・・嬉しい!体重は変わっていません。多分、最近始めたスイミング教室効果でしょう。

 想定外に元気なほろのお陰で、家を空けることが難しい日々ですが、やっぱり外に出ると気持ちが良い!楽しい一日をありがとう!

=写真は、窓側の席に案内されて、思わず撮った美しい東京駅です=